今まで幾度となくブログを作っては閉じてきた。今まで挫折した理由とか、なんでまた始めたのかを書いておきたいと思う。

ブログ遍歴

ブログというよりもネット上に文章を後悔しようというモチベーションは結構節目節目にやってくる。理由はいろいろあるのだが主なのは2つで

  • 〇年前にもうそれ思いついてた!といいたい
  • 当時思っていたことを見返しながら今を考えたい

の二つである。2つと書いているけれどもこれは実質同じことで、結局過去のある時点でこんなことを考えていたということの証跡を残したいのである。

個人的にはTwitterがそれにはベストで、日付も残る、編集できない(最近できるようになったけれども履歴は残る)、管理がいらないという最高の環境だったが、最近どうなってしまっているかはご存じのとおりである。

また、たまに長い文章を書きたい気持ちになったときにツイッターでスレッドを連ねて書くことはなんか気が引ける。

インターネットの情報は残らない

そんなこと最初からわかってるじゃんといわれそうだが、結局外部のサービスに、しかも無料のサービス(有料でも怪しいが)に長く残したいと思うものを置くのは得策ではない。 Petit.ccというサービスに写真をためていたが、Petit.ccごとなくなってしまった。各サービスそれなりのエクスポートサービスは用意してくれるが、結局いろいろやり直し。

もしかしたら、ブログというのはそういうものなのかもしれない。そうやって式年遷宮を繰り返して新しい技術を学んでいくのが一番なのかもしれない。が、最初に書いた通り過去に書いたことをそれなりの期間たった後に見返すのが目的なので、なるべく軽率な方法でかけて、なるべく低コストで残っていってほしい。

デジタルデータは本当に残らない。今まで写真は同時プリントという形でフイルムの現像時にL判サイズに印刷するのが常だったが、デジタルになってからは印刷する人なんてほとんどいないだろう。 これはもちろん、写真の重みや役割に変化が生じたということもでかい。写真は以前よりずっと気軽に撮られるようになった。フイルム代や現像代もかからないし、スマートフォンという常に持ち歩いているものに高性能なカメラが搭載されている。

そうやって枚数が増えたことにより印刷しきれなくなってくる。見返して写真を選定するというのは本当に大変なことなので(ある写真館の人が写真屋の仕事は写真を捨てることと言っていたぐらい大変)それは行えない。結果的に印刷されることはなくなっていく。

実際ここ10年で撮影された写真がどのぐらい残っているのか気になる。スマートフォンが壊れた時に大体消えて行ってしまっているのではないか。 私の場合賃貸に住んでいるので印刷したところで残せるかどうかはわからない。家賃が払えなくなった時点で終わりだろう。スペース的にも厳しいものがある。

そんなこともあってか、Mixiのみてねというサービスは大人気である。子供の写真は残したいからクラウドに家賃を払って保管してもらう。すごく自然なことだ。

じゃあ文章もということで最初Wordpressのブログを始めたのだが、DBエラーで見れなくなってしまった。今なら復旧できるかもしれないが、残念ながら当時DBエラーを解消する技術力はなく、そのまま消えてしまった。 Wordpress自体もいろいろ変更があって結構うんざりという感じだった。

じゃあ自分でやるよりは安定しそうなブログサービスにするかということでNoteを少し始めたのだが、あそこはちょっとソワソワする。心理的安全性がないのだ。

プラットフォーム自体の心理的安全性

Noteは清書感が強すぎてなかなか書き出しずらい。Note自身がそういうイメージを持ってもらう場所としてブランディング・広報され、エディタまでこだわって作っているのだからそういう場所なのだ。

ソーシャルメディアというのは常にだんだん投稿しにくくなるという構造を持っている。利用者数が増えるにつれ、だんだんとクオリティの高い投稿が流れてくるようになり、投稿しにくくなってくる。投稿が清書になってくる。

こんなこと投稿して大丈夫かな。。。炎上しないかな。。。フォロワー減らないかな といった様々な投稿しにくい理由が増えてくる。

なのでみんなあるところから24時間で消えるストーリー的な機能を搭載するようになるのだ。 それでも有名人はだんだん投稿しにくくなってきて、”本音”を有料のファンクラブ内で発言するようになる。

私の場合別に誰も見てないし何言っても影響力ないのだが、それでもやっぱりなんかそれなりのコストを払って見に来る人が見る場所に言語化したことは置きたいと思ってしまった。のでこのブログを作っている。

10年残すことの難しさ

少し話がそれたが、プラットフォームに乗るためには先述の場が持つ雰囲気や心理的安全性、ノーコストで投稿を見られることに対する抵抗などに加え、現状のTwitter(X)のように根本からひっくり返されてしまうことが多い。

じゃあ自前ってなるとメンテナンスのミスなどで全部消えそう。

そこで、DBを使わない形で静的にページを生成するという条件でいろいろ検討して、今回Hugoでブログを作ることにした。これなら元データも残るし、Hugo自体が使われなくなっても記事データはMarkdownファイルとして残っているので比較的移動しやすいと思っている。

そのうえ、できる限りサーバー代がかからないようにしたいと思い、CloudFlarePagesでホスティングすることにした。画像をどのぐらい追加するかによるが、無料で済むと思う。結局ここで月に10ドルぐらいの家賃がかかってしまうとどこかで存続できないタイミングが出てきてしまうのではないかと思う。

というわけで、ブログを再開した。デザインは少しずつカスタマイズしていきますのでよろしくお願いします。