一歩も外に出ていない。ひたすら動画の編集をしていた。 https://youtu.be/Q6X3UrXSrhk

終電後、東京の編集は多分普通の動画編集よりもずっと楽で、つぎはぎがいらない。 ただただ全部見て、その時思っていたことを思い出しながら字幕を付けていくだけだ。

それでも、ある程度頭のメモリに内容を置きながら作業するので、一気に作業してしまわないと話が合わなくなってくる。 それに、撮影した日から日を開けてはならないという制約もある。

これをしているとテレビ番組の編集とかがいかに大変かよくわかる。マルチカメラで、最終的な時間がぴっちり決まっていて、さらに面白い部分を抜き出すという創作的な部分も入ってくる。 本当に大変なことだろう。それは専用のキーボードとかありとあらゆるソフトウェア、製品が出てくるわけである。

最近公開された「桜井正博のゲームを作るには」の最終回では、編集費用で8000万円近い費用が掛かっていることが明かされた。 https://youtu.be/drV0RYUbYUA?si=02-lS3F05DXwCtJG

一本当たり30万円。多分一般的にはこんな10分ぐらいの動画で、台本もあって、ゲーム画面などの素材はすべて提供してこの値段は高い!と思うのではないだろうか。

ただこの字幕や画面の動きを付けるなど仕組化をしても意外と工数が減らないところがたくさんあるのが動画編集の恐ろしいところである。 音を選んだりするのでも一苦労だ。会社で受けるとしたらそのぐらいの金額にはなってしまうだろうなと思う。月4本コンスタントにということになれば1.5人月とか行ってしまうかも。そしたらもうギリギリすぎる。

僕の場合ストリートフォトグラフィーは一日歩いても全然いい写真ができなかったという大変さがあるので、現状では動画の方が若干楽に感じている。 動画は持って回していればそれなりにストーリー性が出てくるし、音がちゃんと録れていれば環境映像としてそれなりに見れてしまうからだ。 写真は全くダメな時は本当にダメ。街がどうということよりも、自分自身の好奇心が活発な時じゃないと本当に撮れない。もちろんそこには街と自分の相性みたいなところもあるだろう。

最近、動画的面白さを感じている。写真屋さんなので写真の軸はブラさないが、動画でしかこれは伝わらなかったかもなと思う要素がいくつか発見できて来ていて面白い。例えば超高層ビル群は上を向いて広角レンズで撮っても、魚眼で撮ってもなんかその迫力というか圧迫感みたいなのは伝わらないが、動画だと伝えやすい。見上げて下がってくるという時間を使った絵で伝えることができる。 あと、こんなにずっと静かなんだという今回の作品の重要な部分も5時間という長さで伝えきることができる。演出に時間軸が使えるということはこれほど豊かなことなのかと実感する。同時に、かなり視線・視点を強制してしまうので余白が狭いものになるなとも感じるが。

今ちょっと写真の出来が悪くなっている。動画が面白いというのもあると思うし、体調的なものもあるかもしれない。でも結局そういうときも撮り続けるしかないんだなと思う。